FXでは、取引の成立した売買でまだ決済されていないものをポジション(建玉)といいます。 損益が確定していない状態で、取引の始め方により買いポジションと売りポジションに分けられます。 例えば、持っている1ドル100円の買いポジションが110円に上がったとしても、そこで決済しなければ利益は生まれません。 しばらくすると、また1ドル100円に戻ってしまうこともあります。 さらには1ドル100円だった買いポジションが95円に下がるということもあり、相場の動きによってポジションの価値は常に変化します。

このように、FXではポジションを決済する時期の見極めが損益に大きく影響するといえます。
FX取引で最良の結果を出すためには情報収集が重要になりますが、個人投資家の場合はプロのディーラーなどに比べると入手できる情報に大差があります。このように限られた情報の中から、個人投資家はできる限り情報を集め分析するわけです。
テクニカル分析として、主に為替の過去の値動きを示した為替チャートが参考になりますが、他にもFXのポジション分布やオーダー分布といったグラフも用いられます。シカゴ・マーカンタイル・取引所でのFXのポジション分布のグラフからは、プロの投機筋のポジションの動向を読み取ることができます。
投機筋とは、売買差益のみを目的に積極的な取引を繰り返す投資家のことで、ファンドや金融グループなども含まれるといいます。このFXのポジション分布は、投機的な取引によるポジションの売買残高を示しています。 FXのポジション分布のグラフには、ポジション残高の差のみが示されているので、現在どのような動きかは割合簡単に読み取れるといえるでしょう。売りポジションであるショートポジション側に積み上がっているものほど、近いうちに反動する確率が高いと考えられます。 この場合の反動とは、決済のために投資家が一斉に買いに走るという行動を指します。 同様に買いポジションであるロングポジション側に積み上がると、前述とは逆の反動が起こり、投資家は決済のため売りの行動を取るとFXのポジション分布のグラフから予測できます。

ファンドなどは配当を支払うために早く大きな結果を出したいと考えているので、短期トレードをメインに投機的な取引を繰り返すといっていいでしょう。 ロング、ショートどちらのポジションでも、過剰に積み上がった場合には相場が急に動き出すことがあります。これは投機筋の損切りや仕掛けが原因となることがほとんどで、レートが大きく変動する可能性が大きいといえます。 このように、FXのポジション分布のグラフを読み取ることで、予測を立てやすくなります。